サラリーマンの副業やサイドビジネス、アパート経営の収益アップや利回りを上げるひとつの方法として、自動販売機の設置があります。自販機ビジネスと言えば、「一度設置したらほったらかし」「労力も掛からず楽ちん手間いらずの不労所得!」「落とし穴だらけのアパート経営の様なイメージ」もある事でしょう。
自動販売機の種類には、飲料水を始め食品(アイス・カップラーメン・うどん・そば・おでん缶・ハンバーガー・食パン・スナック菓子・お米など)やタバコ、スーパーカー(シンガーポール)など多種多様あります。賃貸物件の出入口等によく見かける自動販売機は、よく目にしますが「どのくらい儲かるのか?」と思われるのではないでしょうか?
アパートに設置した月の売上と本数と「実際に自販機ビジネスは儲かるのか?」、副業として「自販機ビジネスで重要なポイント」紹介します。
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アパートに自販機を設置すれば儲かる?売上手数料と重要なポイント
自販機ビジネスは結論から言うと、「人が集まる場所とライバル競合がいない」ことが重要で、なかなか儲かるような状況ではありません。(汗)
あまり良い立地とは言えませんが、アパートの全面道路に設置している自販機の売り上げは、固定報酬の4000円です。
たった4,000円ですよ、、、、、(汗)
自宅の前面に面した道路に設置し、お小遣い稼ぎをしようと淡い期待を寄せていたかもしれませんが、残念ながら人通りの多い特別な立地でないと副業と呼べるような状況ではありません。
実際に売れている飲料水は、月200本程度(一日7本前後)売れている状況でしかありません。
設置場所のロケーションは、地方ののどかな沿線道路沿いに、点在している様な状況ではなく、国道沿いの比較的交通量の多い場所になります。また駅や繁華街・コンビニなどの商業施設や公園などの公共施設が、至近にある訳でもありません。車は頻繁に往来しますが、通勤や通学道路という訳でもなく、人通りは多い方ではない立地条件です。
近隣で道路工事や建築工事をしていたりすれば、工事業者や職人さんが休憩がてら缶コーヒーを購入する光景をよく見かけることもありますので、一時的な特需となることもあります。またアパートの入居者さんも、缶ジュースを定期的に購入してくれるので、販売数に少なからず貢献してくれています。立地が良くない場所では、おこぼれ程度の需要しかありませんので、淡い期待は禁物です。
自販機設置業者も売り上げが見込る場所を探していますので、「人が沢山集まる場所」で「競争のない様な場所」を提供出来るような立地があれば、自販機ビジネスは成り立ちます。
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自販機設置で儲かるには売上マージン・販売手数料の交渉が重要
アパートに設置している自販機には、100円・120円などの缶ジュースや缶コーヒー・ペットボトルなどの飲料水を提供しています
オーナーへの自販機設置のマージンは3パターン
本数あたりのマージン(一本売れれば20円など)、還元率でのマージン(10%~30%程度)、定額制でのマージン(4000円以上)
パターン1 本数あたりの売上マージン
120円以上の飲料水であれば、一本売れるごとに20円の還元をしてくれたりもします。
しかし単価100円であれば、10円の還元と低くなることもあります。
100円の缶ジュースが一本売れて10円ですよ。
100本売れても1000円、結構厳しい手数料収入になりますので、この程度のマージンであれば設置するメリットはないと感じます。
パターン2 還元率での売上マージン
自販機設置業者から一般的には、立地条件にもよりますが売上の10~30%程度(20%は最低欲しい)の提案を頂きます。
30%程度のマージンを頂けるような場所は、駅近や繁華街などよほどの好立地でなければ難しいことでしょう。
100円以上で10~30%などの還元があります。
月200本売れるとして、10%では2000円で完全な赤字。
還元率20%で4000円、電気代の赤字を免れる程度のものとなりますので、最低減死守したいパーセンテージになります。
パターン3 定額制での売上マージン
一般的には電気代がオーナー負担となっていますので、赤字を出さないためにも定額制を導入する方もいます。
アパートに導入しているヒートポンプ式の自販機は、最低でも3000円程度の電気代が掛かっていますので、4000円の固定報酬として契約しています。4000円以上にしないと赤字になりますので、どの程度のランニングコストが掛かるのかを考え、電気代が掛かるから「最低いくら欲しい」と交渉すべきです。
電気代は、自販機の種類(省エネ)や大きさ、コールド・ホットの割合(夏場より冬場の方が電気代が高い)、室内や室外設置により違います。電気代のコストを抑えるためにも、省エネのヒートポンプ式は取り入れた方が良いしょう。年々自動販売機のエコ性能が向上していますので、できるだけ最新のものを設置すべきです。
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自販機設置ビジネスのメリットとデメリット
自販機ビジネスは、「立地条件良い場所と競争がない場所」次第で成否が分かれますが、売上が見込めなければボランティア状態にもなってしまいます。
自販機を設置した一番の理由は、不動産投資家なら皆さん知っている消費税還付が大元の理由です。それ以外には、アパートに設置することでそれなりにメリットやデメリットがあります。
自動販売機設置のメリット
1 飲料水による収入の増加
2 夜間における不審者対策としての防犯効果の期待
3 維持コストは電気代だけ
※自販機の性能は、ヒートポンプ式で月に数千円しか掛かりません。
4 入居者へのサービス・利便性の向上
5 自販機の設置、飲料水の補充、ゴミ回収、メンテナンス、故障不具合など業者対応
6 入居促進効果の期待
7 設置する事で協賛金が貰える(立地次第)
自動販売機設置のデメリット
1 エリアや場所・立地が悪ければ、あまり儲からない・儲かるレベルではない
2 ゴミがゴミを呼ぶ!ごみが散乱することもある
これまで自動販売機の周辺に、空き缶、空き瓶、ペットボトル、コンビニで購入した弁当のごみ、飲みかけの飲料水、生活ごみ等を捨てられる。
3 毎月の電気代が約3000円程度掛かること
冬場は飲料水を温めるので、余計に電気代が上がり、反対に夏場は電気代が低くなります。
自動販売機を設置する上での条件
自動販売機を設置するには、自動販売機設置業者(飲料メーカー・オペレーター)へ問い合わせをすることや管理会社経由で紹介してもらう必要があります。設置をしたい場合は、複数の自動販売機業者へ問い合わせをして、一番メリットのある業者を選定しなければなりません。
自販機設置業者の一般的な条件
自動販売機の設置や配線設備は、全て業者負担で工事をすること。
自動販売機の維持管理・メンテナンスなどは業者対応
自動販売機への飲料水の補充や、ごみ箱に入っている空き缶の回収は業者が実施。
オーナーへの収入還元率は、売上の10~30%(20%は最低条件!)または定額制(4000円以上に交渉しないと赤字!)赤字を出さないこと、メリットが感じられなければ自販機ビジネスをやる意味はありません。
収益物件には、毎月飲料水の売れ行きに変動がありますが、だいたい200本以上は売れている状態です。立地はあまりよくありませんが、それでも一日7本前後の売れ行きです。入居者さんもちょこちょこ購入しているところを見ますので、便利なものと感じます。ひとつの入居者サービスになっています。
月ごとの売上も上下あり、だいたい売れる本数の上限が決まっているので、赤字を出さない程度の定額制4000円に契約をしたりもしています。固定収入として4000円程度あれば、赤字にもならず電気代の支払いでトントン・子供のお小遣い程度になります。アパート経営である以上、損は厳禁です。
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まとめ
自動販売機の設置で儲けようと考えている人は、立地が良い場所(駅近、商業施設、交通量・人通りが多い場所等)であることが必須条件です。それ以外の中途半端な立地のところに設置を検討している方は、反対に儲からないので止めておいた方が良いです。
仮に100円の飲料水が月200本(7本/日)売れたとしても、20%還元で換算すると4000円の収入、電気代が3000円前後は掛かりますので、儲けは1000円前後、これでもやってみたいでしょうか?もはや地域住民へのサービス。
自販機周辺にごみを捨てられる事も頻繁にあります。清掃の手間暇や労力を考えた場合、精神的に苦労するばかりになることもあります。ゴミ捨てパターンで、同一犯人ということも分かったりします。毎回ゴミ処理をしてくると、精神衛生上よくありません。
自動販売機は近隣周辺に、どこでもあるような状況です。乱立している状態なので、自動販売機業者も売上が見込めない場合であれば断られたりします。よほど立地が良い場所でない限り、小遣い稼ぎにもならない残念な状態なので、お勧めとは言えない現状です。
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