不動産会社に来るお客様は、一般の方ばかりではありません。土地や建物も扱っているので同業の不動産会社との契約もあります。そこで、皆さんから聞かれるのが「同業者だと手数料も安くなるの?」というもの。
お互い商売ですから、そこは交渉次第とお答えしています。今回は、テナントを借りた大手の賃貸会社に更新料を請求した件についてお伝えします。
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テナントを借りたのは大手不動産業者
更新手数料ゼロをうたい文句に全国展開している大手賃貸物件業者が、こちらで扱っているテナント物件を借りたいとの話しがありました。
この大手さんとは、アパート契約で何度もお世話になっていることもありすぐに契約。契約書には、更新時の更新手数料についての記載もあったのですが・・・・。「更新手数料ゼロをうたっている会社から更新手数料を頂く?」さて、どうなったでしょうか?
同業者の更新手数料は?
テナントを借りた大手さんですが更新が近づいてきました。相手も賃貸業者ですから自ら「更新しますよ」の連絡が入りました。
更新書類を作成し更新手続き当日の朝。「更新手数料、請求していいんですよね?」「当然、ウチの収入だからねぇ。でも、更新手数料ゼロの業者から更新手数料取るっていうのも面白いね」と社員全員大笑い。
さて、大手さんがやってきました。朝の話しをするとやはり大笑い。「そこは、きちんと支払いますよ。お客さんからは貰いませんけどね!」遠慮なく頂きました。
賃貸物件を扱っている不動産業者は契約も楽
何と言っても同業者の契約は、簡単・早い・楽の三拍子です。物件の詳しい説明をしなくとも理解してもらえる点が大きな理由ですが、家賃滞納やトラブルがない点も安心できます。
契約時には、当然のことながら説明をしますが短時間で済むことはなによりうれしいものです。普通は、「ライバル同士じゃないの?」と考えますが、そこはお互い商売。相乗効果もあってマイナスにならない点も面白いものです。
賃貸物件の更新手数料はゼロ?
同業者であるので、お互いの苦労話等を話すこともあります。更新手数料ゼロについての話しも出ました。詳しい内容は話してもらえませんでしたが、家賃に含まれている物件もあれば、そうでない物件もあるとのこと。
同業者の出店も多くなってきており、自社を選んでもらうためには、「更新手数料ゼロ物件」「敷金・礼金ゼロ物件」を掲げないと競争に負けてしまうからというのが本音のようです。もちろん全ての物件が「ゼロ」ではなく、一部の物件、キャンペーン中だけの物件もあるので、注意が必要です。
しかし最初の契約から2年後に同じ条件で借りるのであれば、書類も作成しなくても良いという考え方から手数料を頂かないこともあるようです。事実、更新手数料の値段交渉をする入居者もいます。更新手数料や敷金等もゼロにする物件がこれからは当たり前になってくるかもしれません。
賃貸契約の更新事務手数料は払わなければいけないの?
不動産会社の立場からしますと、契約書に記載があれば払って頂かなければなりません。
不動産会社は“手数料”で成り立っている商売ですから、きっちりと頂きます。中には「あれだけで手数料高いよね?」と言う方もいますが、大家さんとの交渉やトラブル対応代金であると考えて頂ければと思います。余談ですが、不動産会社よりも「銀行」の方が手数料、取っていると思いますよ。自分の口座から引き出すのに手数料、取られてますものねぇ。
ただ、交渉の余地はあります。最初の更新時にはちょっと無理かもしれませんが、長く借りている場合には、「これからもお世話になると思いますので更新手数料、安くなりませんか?」というように不動産会社に伝えてみて下さい。“ゼロ”というわけにはいきませんが、多少の値引き交渉じたいはできます。
まとめ 不動産業者同士でも更新料は取る
普段からお付き合いのある同業者であれば、多少の値引きはありますがその中身のほとんどは家賃やテナント料についてです。
ここで値引きしていることもあり、更新手数料の交渉はあまり経験がありません。商売上、お互いに情報交換をしていますから「お互い様」の気持ちがあるということです。
ですから、同業者だからと言って他よりも安くなるということはありません。しっかりと頂いていますので誤解のないようにお願いいたします。
強引!?土地の値引き交渉を迫る強気なハウスメーカーの営業マン!
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