不動産会社に勤務している30代(C)様から、女性限定の賃貸マンションで起きた契約違反のトラブル事例の紹介です。
私は不動産会社で働いてており、事務や電話対応の他、お客様に賃貸物件のご紹介なども行っています。主に女性のお客様を担当することが多く、セキュリティ面などが特に気にしながらお部屋をご紹介させていただいています。
女性の中には過去のトラウマにより男性に苦手意識やトラウマを抱いている方もいます。そんな方にとって安心されるのが女性限定物件。隣人トラブルなどが少ない、何かあっても女性同士だから安心できるという理由から、女性限定物件を好まれる方もいます。
他にも、初めての一人暮らしの娘さんのお部屋探しに来られる親御さんも女性限定だと安心という声をよく聞きます。しかし、女性限定物件と一口に言っても、そのルールは物件ごとによって違います。今回はそんな女性限定物件のトラブルをご紹介いたします。
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女性専用のマンションで安心!女性限定のはずが「なんと男性が入居していた!」
男性が苦手ということで、女性限定の物件をご仲介で紹介したお客様がいらっしゃいました。
そのお客様よりある日、電話が掛かってきたのです。少し混乱している様子にただ事ではないとお話をお伺いしました。なんと、彼女の住む女性限定の物件の下の階に男性が住んでいると言うではありませんか。
当社で管理している物件ではなかったので、管理会社へ確認する必要があります。混乱する彼女に変わり、こちらから確認をとることになりました。
女性限定の賃貸契約のなぞ?なぜ賃貸マンションに男性が住んでいるのか!?
管理会社に確認をすると、なんと管理会社も男性が入居していることを把握していませんでした。
詳しく聞くと、以前に大家さんから空いた部屋に親戚に部屋を貸したいので募集をしないでほしいと連絡があったとのこと。契約書の特約事項にも女性限定物件のため入居者の親族を含めて男性は入ることを許可しない旨が記載されています。そのため、まさか男性の親戚とは思っていなかったとのことです。
厳しめの特約を設けていながら、大家は親戚の男性に部屋を貸しているということに、お客様は激怒してしまいました。内見の際にも大家さんから直接「うちは男性の立ち入りは一切禁止」という説明をされています。そしてそれは私も、立ち会った管理会社の人も聞いています。
結局話し合いの末、お客様はすぐに部屋を出ることに。大家さんが引越し費用を負担する形でまとまりました。
何でもあり!?女性限定物件の定義は賃貸物件によって違う
実はこういった女性限定という募集にも関わらず男性が住んでいる物件を見かけることはよくあります。
2階フロアは女性のみ、下は男性も可能というエリアや部屋ごとに違う物件。女性入居者がいる、兄妹やカップル、夫婦なら男性がいても良いとしている物件もあります。
また、親族男性の立ち入りや宿泊の可否も物件によって微妙に違います。引っ越しをお父さんに手伝ってもらおうと思っていたのに親族でも男性は立ち入り一切禁止ということで困ってしまったという方もいらっしゃいました。
女性限定を希望される方は事前に女性限定とはどの程度制限を設けているのか、ご自身に合っている条件なのかを確認することが大切です。
まとめ
今回問題なのは大家さんが女性限定としておきながら、親族の男性に部屋を貸しており、またその説明が事前になかったことにあります。
今回の彼女は大家さんが非を認め、引越し費用を負担してくれましたが、どんあ大家さんもそうしてお金を出してくれるわけではありません。引越しにもかなりのお金がかかります。
女性限定物件をお探しの方はご自身が嫌な想い、不便な想いをしないためにも内容を事前にきちんと確認しておくことがトラブル回避の秘訣です。
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