仲介業者のスタッフ様から、最近の賃貸物件による夜間の内見時の問題点と注意点について紹介致します。
お部屋探しの際、実際にお部屋を内見されてから申し込みをする方がほとんどです。私が働いている不動産会社では内見は基本的に日が出ている日中をおすすめしています。
夜は日当たりの確認ができないという事情がありますが、他にも1つ大きな問題点があります。夜の内見は一体どのような問題があるのでしょうか。
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最近のスマートメーターは遠隔で電力供給がストップする
以前は、前の入居者が退去後もブレーカーさえ上げていれば電気が部屋に来ているので、内見の際に室内の照明をつけることは可能であることがほとんどでした。
しかし昨今、電気自由化によりスマートメーターが付いている物件が増え、事情が少しずつ変わってきています。スマートメーターの導入により、電力使用量の確認や供給停止などの操作が遠隔で可能となりました。
入居者が退去、電気の契約を解除するとともに遠隔で電力供給がストップされます。そのため、最近は内見の際にブレーカーを上げても、室内の照明が点灯しないという物件が増えてきています。
日中は窓からの光で室内を見ることが十分可能ですが夜はそうもいかず、日が落ちてからの内見が難しくなったのです。
内見時に照明が点かない物件が増えてきた
私がここ最近ご案内した物件は、ほとんどが電気が通っていませんでした。特に新しい物件やマンションタイプほどスマートメーターであることが多く、冬など日が短い季節は夕方からも内見が難しいことが増えています。
夜にご案内する際は事前に説明と、管理会社に通電しているかの確認をしますがほとんどがそこまでの把握をしていないのが現状です。夜間は照明が点かない物件を内見することが困難。
懐中電灯などで暗がりの中、室内を見ることになり、細かな部分をチェックすることが難しくなります。日中であればなんてこともない室内の段差もうっかり足をひっかけるということもしばしば。
夜の内見だけでは室内の様子がイメージしづらく、昼に再内見する方も多く二度手間になることがほとんどです。
暗い室内を見るメリットは少ない
夜に気になっている物件を見に行く事にメリットが無いわけではありません。
物件によっては昼と夜でガラりと印象が変わることがあります。例えば夜に共用廊下の照明はどの程度の明るさがあるのかなどのチェック。夜の周辺環境もできるので防犯面が気になる方にはおすすめです。
しかし室内のチェックに関しては照明が点かなければ、夜に見るメリットはほとんどありません。窓から街灯の光や月明かりがどの程度入ってくるかのチェックは夜しか出来ませんが、遮光カーテンもあるので日当たりと違い、気にされる人は滅多にいません。
夜間の他の入居者の生活音などに関しては、たしかに夜が一番チェックしやすいです。ただし、不動産会社や管理会社の営業時間は一般的に18時頃まで、深夜帯などの周辺の音に関してはまずチェックすることは出来ません。就寝時の事を想定した時間の周りの生活音のチェックに関しては夜でも営業時間という壁があるので難しいですね。
まとめ
スマートメーターが導入されている物件は、前入居者が退去した後、もう一度通電させるためには所有者が電力会社と契約を行い再度通電させる必要があります。
しかし通電ていない物件も多く、照明が点かない部屋も最近は増えてきました。夜の内見は照明がなければ細かなチェックもできないためあまりおすすめできません。
不動産会社に照明が点くか確認しておくことも良いですが、管理している側もそこまでの把握ができていない場合も多いです。やむを得ない理由がある場合を覗き、できれば日中の内見をおすすめします。
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