不動産業界の最前線で賃貸専門を扱っている現役社員のスタッフ様から、アパート経営の厳しさを感じずにはいられない「豪華な賃貸物件の現状」を紹介致します。
賃貸専門に管理・仲介している不動産会社に勤務する40代男性社員です。最近は賃貸物件が多すぎて、お客様にいかに「自分の物件に住んでいただくか？」と大家や管理会社、建設会社までが必死であれこれ考えては工夫を凝らしてます。
部屋の中の設備もそうです。とんでもなく豪華なアパートもあったりしますので紹介します。
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まるで新築一戸建て？アパートの設備が豪華過ぎる
最近新築されたアパートを会社で管理することになったのですが、「中を見てびっくり！」とんでもない設備なんです。
アパートのスペックは、６３㎡の２LDK、家賃100,000円、共益費5,000円 駐車場5,000円の物件があります。まず家賃が高いので一般的な収入のサラリーマンの方は入居しません。
そして設備というのが、「オール電化（電気温水器、IHクッキングヒーター）・自動クリーニングのエアコン２台・ジャグジーバス（ミストサウナ付）・浴室フルセグTV・オートオープン型のウォシュレット・浴室換気乾燥機（洗濯物干せます）・インターネット無料・カラーモニター付インターホン・リビング床暖房・人感センサー付照明器具・UVカットペアガラス」などです。
細かく言えばまだありますが、ここまで付いてるんです。物件所在地が地方なので、家賃が安く感じるとは思いますが平均的な60㎡くらいの2LDKなら70,000円前後の家賃で借りることが出来ます。
賃貸物件の家賃が高い！高額家賃のアパートに一体誰が住むの？
いろんな方が住んでます。転勤で来られた役員クラスの方や、ご夫婦で公務員という方もいます。やはり年収がそれなりにある高額所得者や安定した収入が見込める入居者層となっています。
サラリーマンの平均年収４００万円前後の方は、家賃が高すぎて条件から外れる、ハイスペックな高額賃貸物件となっています。
ただ信じられないのが、20代後半の新婚ほやほやという方が数世帯入居していただいてるんです。入居審査で大体の年収をお聞きするんですが、「大丈夫かな？という年収」なんです。もちろん夫婦共働きなんでしょうが、それでも自分なら無理、と感じてしまいます。新婚なのできっと理想を追いかけているのではないでしょうか。
家賃が払えず早期退去！見栄っ張りは無駄で意味がない
やはり現実は厳しいと痛感するときが来ます。しばらくして「退去しますという連絡が2件」来ました。更新時期を迎える時期どころか半年前後の早期退去です。
「やっぱり…」という感じです。それでも頑張って住み続ける方もいますが、私個人の意見としては、いずれマイホームを購入するつもりなら、最初に辛抱して貯金しておいた方がいいと思います。こんなこと言ったら私の商売あがったりですが、本当にそう思います。
将来を見据えて計画を立てている新婚さんは、部屋探しの時に安いとまではいきませんが、手頃な物件に落ち着きます。そしてお子さんが出来て学校のことを考えるようになってから、マイホームを購入し退去していきます。おそらくマイホーム貯金をコツコツとやっていたのだと思います。
結局アパートやマンションなどの集合住宅は仮住まいでしかありません。最終的にマイホームをと考えるのであれば、相場並みの平均的な賃貸物件を借りて理想の住宅を購入しましょう。マイホームは庭から家の中の設備まで全て自分の所有物です！ここで家族団らんに心やすらげる憩いの住処を追求しましょう！
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