賃貸仲介業を専門に扱っている不動産会社のスタッフ様から「敷金返還トラブル」体験談の紹介です。不動産会社に勤務するスタッフ、主に管理の仕事をしているのですが、一番気を遣う仕事が退去時の敷金清算業務です。
私の会社では通常敷金を1ヵ月分を預かるのですが、この金額がまた微妙な金額なんです。部屋の利用具合によって、敷金の返金と不足のちょうど境目になります。返金の場合は何の問題もありませんが、不足の場合に退去者と時折折り合いが付かないケースがあるので大変困ってしまいます。管理会社の「敷金返還対策を紹介」致します。
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敷金返還の事を考えて!アパートを破壊すれば修理代は発生する
私の会社では必ず退去時に住んでいた方と一緒に部屋チェックをするのですが、時々すさまじく破壊という言葉が相応しい部屋に遭遇します。壁やドアなどの建具に穴が空いてるんです。見つけた瞬間溜息が出ます。
「あぁ、追加か…」私の勤務地エリアでは、契約の特約でルームクリーニングはお金を貰えるようになっています。広さにより異なりますが、大体25,000円から35,000円です。
預かる敷金が家賃の1ヵ月分で、1K40,000円から2LDK60,000円位なので、壁や建具に穴が空いてると補修で大体10,000円とクロスの張替えで10,000円、ドアの取替で20,000円、プラスクリーニング費用掛かり、敷金だけでは足りなくなってしまうことが殆どです。
冗談なの?賃貸物件を破壊する退去者の言い訳!
こういった状況にも拘わらず、逆切れ?文句を言ってくる方がいます。「何故!?」その根拠は「たまたま滑って手を付いたら穴が空いた」ということらしいのです。
でもそれで2か所も3か所も穴は空きようがありません。特にドアなんかの建具は殴らない限り穴は空きません。おそらく夫婦喧嘩なんかでむしゃくしゃして壁やドアを殴ったのだと思われます。
自分の過失で破損させているにも関わらず、申し訳ない謝ろうとする仕草や気持ちがない方もいますので、残念で仕方ありません。態度は3Lサイズでジャイアン的感覚なのでしょうか?
賃貸の敷金返還はしない!返金どころか厳しく補修費用を請求する
本当に事故であれば保険が適用できますので負担はありません。しかし上記のように故意に殴ったのであれば無理です。保険会社には写真の提出が義務付けられていますのでばれます!よって追加で補修費用を請求するしかありません。
ましてや「壁が普通より薄いから穴が空いた!」と言っては難癖をつけてくる方がいますが、そんなことはありません。ごくごく普通の壁です。1か月分の敷金だけでは足りないにも関わらず、「足りるだろう」と返金を臭わす方もいます。
更に「敷金返還で裁判するよ!」と言ってくる方までいますが、「どうぞ裁判よろしくお願いします」という感じです。盗人猛々しいとはこのことでしょう。こちらが無理難題や言い掛かりを付けている訳ではありません。負ける要素はありませんし、その方がこちらも楽です。頭の中がお花畑なのでしょうか?世の中には一定数の無茶苦茶な方がいますので、理解に苦しむばかりです。
まとめ 悪質な退去者には毅然とした態度が必要
管理会社に嘘や脅しは効きません。それよりも正直に話していただいて、何故そうなったのかを説明してください。私の経験から嘘を言っている方は大体は分かります。
本当のことを話せば、それがチェック担当の心に響いて温情があるかもしれません。損をするのはメンテナンス業者だと思いますが、我々としても退去時にも気持ちよく退出して欲しいのです。最後の最後で喧嘩をする必要は無いと思います。
アパート経営をする大家としては、耳の痛い話です。敷金返還トラブルに合わないためにも、管理会社や仲介業者から申込者のヒアリングと入居審査の徹底を図り、出来るだけ属性の高い常識のある方に入居してもらいたいばかりです。
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