アパートやマンションの賃貸物件を専門に仲介業務している、不動産会社に勤務する40代の男性です。
不動産業はいろいろな人に気を遣う仕事です。お部屋探しをしている入居者や賃貸物件を所有している大家の対応をしています。
最近の大家は、サラリーマン大家などの若いオーナーの方が増えてきて、理屈っぽい話も出来るようになりましたが、昔からの大家は絶対君主「俺様主義」のような方が時々いて、何を言っても無駄といったケースがあります。本当に大変ですよ(汗)そんな迷惑大家さんを紹介致します。
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アパート経営は斜陽産業!大家の立場は弱い
確かに昔の大家さんは、借り手も多く部屋を貸してあげている風潮もあり、立場的にかなり強い状況でした。20年くらい前は「アパート大家」「管理会社」「入居者」という順番で見えないパワーバランスがありました。
それが今では異常なまでにアパート建築が進み、賃貸物件がだぶつき完全に供給過剰の状態になっています。賃貸物件に関わる優位性は、「入居者」「大家」=「管理会社」の順になっている状況です。
そして昭和時代のバブル模様の過去を引きずっている、勘違いをされている残念な大家がたまにいるのです。築10年、3階建、30㎡の1LDKが全15世帯のアパート(家賃70000円・共益費3000円)を所有する大家がいるのですが、管理会社と入居者にとってとても迷惑な存在なのです。
俺様主義!賃貸経営のアドバイスも大家には馬の耳に念仏
時代は移り今では借手市場です。絶対君主の大家は、物件余りの賃貸市場がどうなっているのか分かりません。
今までは空室になっても、割と苦労せずに次の入居が決まっていたので、その感覚のまま突き進むのです。なので家賃が相場に合わなくなって、管理会社が「家賃を少し見直しましょう」と言っても聞く耳を持ちません。
築13年であちこち建物が多少なりとも傷んできて、外壁の亀裂やひび割れ共有部分の床の補修などが必要なのですが、「最初の工事の仕方が悪い」と言っては建設会社にタダで修理をさせ、外壁塗装をする等のリフォームはしない。これでは空室が増える一方です。
アパート経営に向いていない!大家の迷惑行為に困惑する入居者
大家が管理会社や建設会社に文句を言うのはまだ分かります。しかし、物件のそばに自宅がある場合の絶対君主大家は、入居者にも意見を言うのです。
あろうことか入居者の私生活にまで干渉してきます。例えば「最近夜にお友達が来ているみたいで賑やかだね~」とか「仕事が休みなのに外出しないんだね~」など、全くもって迷惑千万で余計なお世話です。率直に大家に関係ない気持ち悪いと感じることでしょう。
お気に入りの入居者(迷惑してます)に至っては、自分が家庭菜園で収穫した野菜をプレゼントしています。有難迷惑もはなはだしい。そういった迷惑行為が入居者から「我慢ならないのでどうにかしてほしい!」と怒りの矛先が管理会社に向けられます。困ったものです。
まとめ 賃貸物件に住んでみないと分からない
ここまでの絶対君主大家は珍しいとは思いますが、現実にいるのも事実です。大家である以上、入居者も面と向かって文句は言えないと思います。我慢するしかないんです。
管理会社もどうにもならないんです。そしてこういった事実は、部屋探しの時にはまず分かりません。私も今まで、「この物件の大家さんはどういった方ですか?」という質問はされた事がありません。聞かれれば答えますが、聞かれたことがないのです。
ただヒントはあります。こういった大家はほぼ毎日物件に行き、見回りをしているのです。なので部屋の内覧時に出会えればラッキー!向こうから話しかけてくるはずです。そして根掘り葉掘り聞かれ、その段階で面倒くさいと思うでしょう。
または、出会えなくても物件の掲示板等があれば必ず見てください。絶対君主大家は「私が大家です、困った際にはここに連絡を…」といった類のチラシを貼り、アピールしていることがよくあります。物件の内覧時に注意してみてください。私生活にまで干渉し過ぎる大家さんもいますので、失敗や後悔しないためにもくれぐれも気を付けて下さい!
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