賃貸経営の中で一番お金が掛かる費用は、金融機関から融資(借金)を受けている元金と利息の支払分になります。
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TVや雑誌では、住宅ローンは出来るだけ繰り上げ返済をしたほうが良いと言われますが、不動産投資に至っては投資家さんの戦略によってやり方は違います。
借金にも「良い借金と悪い借金がある」ので区別を付けるべきです。
借金の繰り上げ返済については、不動産投資家の戦略により2パターンに分かれます。
資産規模拡大を目指している不動産投資家
「借金の繰り上げ返済をしてはいけない。」
出来るだけ長期ロングに長い借り入れをして、融資期間を延ばし、元金の返済抑えるべきです。
そうすれば手持ちのキャッシュが厚みを増していきますので、次に融資を引く際に見せ金や資金の潤沢さをアピールできます。
手持ち資金がカツカツであれば、突発的な修繕費用が発生した際、対処できなくなる恐れもあります。
もちろんメリットとデメリットがありますので、目的によって使い分けなければなりません。
メリット
潤沢なキャッシュフローを貯める事が可能
次の物件購入に向けた頭金の準備、融資引き出しのための資金確保
デメット
元金返済スピードが遅い、借金が全然減らない
スルガスキームの高金利(3.5%・4.5%)融資であれば、元金が全然減らない上、金利負担が重くのしかかる
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物件を増やさない守りの不動産投資家
これ以上物件を増やす気はない、増やす必要もいないという方は、「積極的に繰り上げ返済をするべき」です。
メリット
総支払金額(金利)が減る
借金から早く解放され、精神的安定が得られる
デメリット
手持ち資金が目減りする
金融機関は繰り上げされると金利収入が減るので、返済してもらいたくない
繰り上げ返済をすべきかどうかは、不動産投資家さんの目的によって検討すべきです。
繰り上げ返済をするにしろ、賃貸経営には必要最低限の維持費・想定される突発的費用(修繕・リフォーム)が掛かる可能性がありますので、余裕を持った自己資金を確保しなければなりません。
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