不動産業者で仲介業務を担当しているスタッフ様から、「デザイナーズ物件は住み心地が悪い」問題点ついて貴重なお話しを頂けたので紹介させて頂きます。
現在、賃貸を中心に扱う不動産会社で働いています。主に単身者向けの物件の募集や紹介をしており、その中で稀にデザイナーズ物件の募集をお願いされることがあります。
また、デザイナーズ物件に住みたいというお客様の声を聞くことも少なくありません。しかし、デザイナーのこだわりが強すぎるが故、なかなかデザイナーズをお探しのお客さまともマッチしないということも。そして、デザイナーズに住み始めたら予想以上に住みづらい物件だったというのも良く聞きます。
実際に私がデザイナーズ物件で見つけた問題点をご紹介します。
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キッチンシンクが変わった形で使いづらい
賃貸のキッチンはシステムキッチン、セパレートキッチン、ミニキッチンなど様々。しかし、どのキッチンもある程度は日常的に使用することを考慮して似たり寄ったりの形をしています。
私が見たことがあるデザイナーズ物件の多くはデザインを重視するあまり本来の用途を考えていない形状の物。
例えばシンクが陶器のボウルのような形、ひと目には洗面台にも見えるそのキッチン。過去、私が見た中で一番使いづらい形をしていたそのキッチンは、フライパンはもちろん、鍋や食器類を洗うには不向きの形状をしています。
大家さんこだわりのキッチンだったようですが、あまりに使いづらいキッチン形状などもありなかなか空室が埋まらず、結果的にはキッチンユニットを交換することになりました。
コンクリート打ちっぱなしが故に寒くて暑い
デザイナーズ物件と呼ばれるものの中で多いのが、コンクリートが打ちっぱなしの物件。コンクリートがむき出しで、壁紙が貼られた物件と比べると部屋の様子がガラリと変わります。
見た目にもおしゃれで、壁紙と比べると多少の汚れは拭き掃除等で対応できるメリットもあります。遮音性も高く、耐火性も高いとされています。
しかし、コンクリート打ちっぱなしの物件は部屋が寒く、夏は暑いというデメリットがあります。特に冬は日当たりが良い部屋でも壁や天井から冷気が押し寄せてきます。光熱費も高くなりがちです。
見た目と外観重視!洗濯物を外で干すのが禁止
タワーマンションなどでは安全面を考慮して洗濯物を外で干すことに制限を設けていることがしばしばあります。同様にデザイナーズ物件も洗濯物に対して制限があることも。
外観の美しさ、デザイン性を保つために外に洗濯物を干す事を禁止していることがあるのです。布団はもちろん、衣類もすべて室内に干すようにと制限されています。
その点に不便さを感じて入居を断念する方や、引っ越しを決意される方もしばしば。室内にサンルームや浴室乾燥機などの設備が整っていなければ不便を感じるかもしれません。
まとめ
デザイナーズ物件は住みやすさよりもデザイナーや大家さんのこだわりが強く出がちなので住みづらさを感じることが多いです。
キッチンやお風呂などの日常で使う設備、暖房光熱の悪さ、洗濯物が外に干せないなどの制限がかかる場合も。もちろんすべてのデザイナーズ物件が住みづらいというわけではありません。
しかし多くはデザイン性を重視した不便さとも向き合う必要があることも考慮しておくことが大切です。お部屋探しをする際にもデザイン性に惑わされすぎず、自身のライフスタイルや優先したい設備もきちんとチェックしてみて下さい。
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