アパート経営のオーナーはお嬢様!不動産業者も心配する世間知らずの大家さん

不動産会社で勤務しているスタッフ様から、業者さんを悩ませる困った大家さんの体験談を紹介致します。

 

不動産会社は入居希望者様へ賃貸物件を紹介するだけでなく、その賃貸物件の管理をして入居者さんと大家さんの架け橋もしています。

 

大家さんからは管理料を頂き、家賃滞納などのトラブル対応処理や清掃業務・敷金精算・入居募集等様々な仕事をしています。管理料を頂いているからといっても「そこまでやらせる?」という大家さんもいます。今回は、世間知らずのお嬢様大家さんのお話しです。

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アパート経営の経験なし!賃貸物件の大家は初心者のお嬢様

大家さんの中には、地主の大家さんから会社の社長が大家さんなど様々な大家さんがいます。また大家さんと言っても年配者の人柄の良い穏やかな大家さんを始め、気難しいコミュニケーションがとりずらい大家さんまで様々。

 

今回は相続で不動産を引き継いだお嬢様の話です。このお嬢様は、父親が保有していた賃貸物件を引き継ぎ大家さんとなりました。

 

実はお嬢様は姉妹で、ご両親を不幸にも亡くされてしまいした。幸いウチの社長とお嬢様の父親が知り合いだったため、弊社で管理をすることとなったのです。ところがこの姉妹が「困った大家さん」だったのです。

 

人任せな賃貸経営!行政書士さんが不動産業者に相談に来た!?

さてこのお嬢様姉妹の困ったちゃんぶりは普通ではありません。大家さんとしての覚悟がないというかすべてこちら任せなのです。

 

ウチの社長が「相談に載るよ」と言ってあるにしても、本当に些細なことも相談してきます。社長が対応しているので、良かったのですが、、、

 

ある日のこと、行政書士さんが相談に来ました。「正直、困るんですよ。いくらこちらが管理していると言ってもですね。こればかりは大家さんである姉妹がすることなんですよ。それを分かって貰えなくて伺いました」「???」

 

姉妹の持っている一つの物件は飲食店です。消防の抜き打ち検査で指導を受けました。火事が起こった場合の非常口であるはずの開口部が塞がれていたこと、消防訓練等を受けていないことなどが主な指摘事項でしたが、問題はその消防についてでした。この消防についてお嬢様が理解してくれないと相談に来たというのです。

 

元市役所勤務の行政書士さんだから良かった

この行政書士さん、実は元市役所勤務で退職してから行政書士事務所を運営しています。

 

ですから消防法や飲食店経営の指摘事項については我々よりも詳しいのです。「たしかに管理をしているのは、こちらの不動産会社ですよね?しかし、消防については店の責任者と大家さんである姉妹が責任管理者となるので、消防訓練の実施やそれに伴う指導を店子にしなければいけないのです。それをどうでも管理をしているのは不動産会社だからの一点張りでして・・・」

 

普通はこの時点で行政書士が離れていくのですが、亡くなったお父様と仕事上のお付き合いがあったことで辛抱強くお嬢様方の対応をしてくれていたのです。

 

お嬢様だから仕方ない!?

この姉妹を弊社に呼び出すこととなりました。社長が行政書士の話しを分かりやすく説明していきます。

 

「いいかい、これは大家さんであるあなたがやらなければならないことなんだよ。お父さんもやってきたはずなんだがなぁ。聞いたことなかったかい?」「まあ、これからもこういうことが山ほど出てくるから一つずつ勉強だと思って覚えていきなさい」社長曰く、「お嬢様だから仕方ないねぇ。でもね、世間知らずってのも困りモノだねぇ」

 

社長の言うように、これから先のことを考えますと姉妹のことが心配です。これまでに父親の仕事について興味がなかったのかもしれません。

 

しかし、跡を継いだ以上は賃貸物件について知っておかなければならないのです。大家さん初心者であっても、大家さんとしての自覚と覚悟がありません。お嬢様だから仕方ないでは済まないのです。

 

行政書士、社長、店子の協力のおかげで無事に消防に関する事項は済みました。文章にすればたったこれだけですが、実は社長が全ての店子を呼んで、消防訓練実施日、店子の代表者が消防署での訓練?をすることなどを説明したのです。そして、その店子に対する指導日には、私も呼び出されて・・・。お嬢様姉妹には振り回される予感です・・・。

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お嬢様は亡き父親の人柄に助けられている

お父様の財産分を姉妹がそれぞれ引き継いだのですが、土地もあればテナントもあります。問題は、その土地の売買についてです。

 

「お父さんだったらその土地は売らないと思う」「あそこは残すべき」。姉妹の持っている土地を売ってほしいという人が来たのですが、姉妹で喧嘩です。全ての財産を売ってしまうわけではないのですから、良いと思うのですが大騒ぎです。当然、これもウチの社長が収めたのですがこれから先もこの騒ぎになると思うとゾッとします。

 

「管理料を払っているのだから面倒なこと、わからないことはすべて不動産会社」というのが姉妹の考え方なのです。たまたま、お父様の人柄が良かったこと、普段のお付き合いが良かったことなどからこの姉妹は助かっているのです。これについては、店子もよくしたもので「お父さんにお世話になったから」と姉妹を見守ってくれています。

 

なんだかんだで姉妹を管理しています

世間知らずのお嬢様姉妹。社長が心配しているのはこの世間知らずのために、騙されないかということ。父親目線で心配しています。

 

現在の店子も世代が変われば考え方も違います。その時に対応できるかどうか。女性だからとバカにした対応を取られることもあるのです。お嬢様は宅地建物取引士資格取得を目指しています。知識を得ることは良いことです。というわけで、まだまだ未熟なお嬢様の管理は続いています。

 

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