賃貸経営の収入源といえば、入居者さんから得られる家賃収入が挙げられますが、工夫をすれば家賃収入以外にも様々な収入を得る事が可能になります。
家賃収入以外の収入も可能ですが、それに伴うメリットとデメリットもありますので、総合的に判断して導入したりしなければなりません。
メインの収入源は、入居者さんからの家賃収入が源泉となりますので、入居者さんにとって負担増や煩わしいマイナスになる要素が高ければ、やらないほうが賢明です。
スポンサーリンク
駐車場の収入
敷地に車が停められる様な駐車場スペースがあれば、活用しない手はありません。最大限駐車できるよう敷地の広さを計測し、大型車と小型車で停めやすさが全然違いますので、配置を考える必要があります。
軽自動車しか入らないような非常に停めにくい駐車場もよく見かけますので、スペースだけを考えず進入経路と配置が重要です。
また駐車場を確保したことにより、賃貸物件の外観や見た目・1階の景観、エントランスの玄関出入り口を塞いだり、入居者さんの生活に不便をきたさないよう検討しなければなりません。
自動販売機の売り上げに伴う収入
アパートやマンションの玄関付近に、自動販売機を設置している大家さんは結構います。
主な理由は収益物件購入に伴う、消費税還付を得るためなので、オーナーさんは是が非にも消費税還付をしたいところです。
自動販売機を敷地内に設置すれば、入居者さんが購入している光景も見受けられますので、目の前にあれば飲料水が無くなった時手軽に購入できるので便利だと感じます。
また自動販売機があれば、夜間は賃貸物件の出入り口・駐車場・エントランス付近を明るく照らしてくれますので、夜間の防犯対策にも活用できます。
自動販売機は電気代が抑えられる、ヒートポンプ式を設置してもらえれば、大体3,000円前後の電気代しかかかりませんので、比較的安く維持費を抑えられます。
自動販売機業者さんから頂く毎月の設置代金で、アパートの共有部分の電気代が賄えてしまいますので、実際は持ち出しがありません。
自動販売機業界も過当競争で厳しい環境にさらされていますので、売上が見込めなさそうな立地では、設置が出来ない事もありますので確認が必要です。
自販機ビジネスは儲かる?アパートに設置した自動販売機の売上は4000円(汗)
共益費(電気代・水道代)
入居者さんから賃貸物件の玄関・エントランス・廊下・階段等の電気代や水道代を徴収する事も出来ます。
入居者さんに負担が感じられるような共益費用では、不満もつのるばかりです。
ゆくゆくは退去に繋がる恐れもありますので、長い目で見た賃貸経営をするには、高すぎない金額・相場的や数千円程度であればクレームも今までありませんので違和感を感じないような共益費にしなければなりません。
入居者さんから毎月共益費を頂いていますが、実際は家賃収入に加味され、募集戦略の際の家賃を下げる意味で共益費を分けている面があります。
スポンサーリンク
太陽光発電・ソーラーパネル
アパートやマンションの屋上に太陽光発電・ソーラーパネルを設置すれば、入退去もない売電収入が得られます。
賃貸物件の屋根や屋上に設置しますので、施工不良や重量物の設置・メンテナンス等、負担は掛かります。
自然災害や盗難に対する保険もありますので、上手く活用出来れば心理的・金銭的リスクカバーも出来ます。
コインランドリー
賃貸物件の空きスペースを有効活用すれば、入居者さんにとって便利で嬉しい設備になることもあります。
コインランドリーを設置したばかりに、外観や見た目・ゴミ問題など懸念されることもありますので、総合的に判断し取り入れなければなりません。
プロパンガス会社からの協賛金
プロパンガス業界はアパート経営と同じで競合ライバルが多数いますので、過当競争になっています。
プロパンガス会社さんも一度契約してもらえれば、長期間安定したガス収入が得られますので、少しでも地域のシェアを拡大したいところです。
一戸あたりいくらで全戸で毎月まとまった協賛金も得られます。
しかし結局その協賛金の源泉は、入居者さんからのプロパンガス料金で支払われる形になりますので、あまりにも高い金額は入居者さんの不満へと繋がり退去理由にもなってしまいます。
またガス関係設備の無料取付や割安で販売してくれる事もありますので、相談して利用すれば必要な経費が抑える事が出来ます。
協賛金がそれほどの金額でもない場合は、そもそも不必要にするか、本末転倒な結果を招く恐れもありますので、よく検討して導入する必要があります。
プロパンガス会社さんは最初安いガス料金に設定し、徐々に基本料金や使用料金単価を上げる恐れもありますので、大家さんが定期的に確認したほうが賢明です。
広告看板費
アパートやマンション敷地の空きスペースや屋上に設置出来るところがあれば、検討の余地はあります。
人通りの少ない道路上では広告ニーズはありませんので、人通りが多い街中や幹線道路に設置する事が適しています。
しかし賃貸経営は物件の見栄えが非常に重要ですから、景観を損ねるような広告看板になってしまっては、元も子もありません。
入居者さんは賃貸物件の見た目や外観で入居判断をします。
友人や親族も自宅へ呼んだりしますので、違和感や嫌悪感を感じる変な広告看板は止めておいたほうが良いと感じます。
駐車場・広告看板・コインランドリー・太陽光発電ソーラパネル・自動販売機・プロパンガス協賛金・共益費など、多数の収入源がありますが、それに伴うデメリットも考慮して検討しなければなりません。
家賃収入以外にも大家さんがチャレンジすれば得られる収入はありますが、メインは入居者さんから得られる家賃収入が源泉であることを見誤ってはいけません。
副収入はお小遣い程度に考え過度に力を入れず、入居者さんの住環境に万全を期した方が、長期安定した賃貸経営が出来るものと実感します。
[st-card id=5970]
コメント