ルームシェア２人入居の家賃滞納トラブル！１人退去して家賃が払えない滞納問題

不動産会社勤務の３０代女性スタッフ（Ａ）様から、2人入居可能な賃貸物件で起きた家賃滞納トラブルの体験談を紹介します。

様々なお客様やお問合わせがある中で、2人入居をされたいという方もよくご来店されます。親子、ご兄弟、夫婦、友人同士やカップルなど。

実は2人入居と一口に言っても、物件によって「親族同士や夫婦ならいいけど、友人、カップルはダメ!」ということがあります。そのため、物件のお問合わせの際にも関係性の確認を行います。

内容によっては、ご紹介出来ないとお断りさせて頂くこともあります。どうして友人同士やカップルの2人入居が断られることがあるのか。実は2人入居はトラブルに発展することが多いため、大家さんも慎重になる傾向があるためです。そんな2人入居トラブルについての体験談をご紹介します。

ルームシェアに飽きた！？１人退去して家賃が払えなくなった

ある日、大家さんから「ご友人2人で住んでいる部屋の家賃が振り込まれていない」とのご連絡を受けました。

急ぎ入居者であるAさんとBさんに確認のため電話確認をしたのです。

Aさんはお仕事のため繋がりませんでしたが、Bさんはお電話が繋がりました。

しかし、Bさんは「仲違いしてもう出ていったので関係ありません!」と主張します。

ですが、契約はAさん、Bさん両名の連名契約になっています。Bさんも契約者にあたりますので、その主張は通らないと説明。

このままでは両者に立ててもらっている連帯保証人さまにご連絡をすることになります。Bさんは渋々、仲違いしてから連絡を取っていないAさんと連絡を取り合ってくれました。両名で話し合い、滞納している家賃はすぐに振込んで頂きました。

元々2人で住むことを考えての家賃設定だったため、Aさんだけでは部屋の賃料が払えず滞納になってしまっていたのが原因でした。

2人入居の場合は1人では無理だけど、2人でなら払っていけるという賃料を設定される方が多いのです。

そのため、1人が退去していくと必然的に家賃の支払いが難しくなり、滞納してしまうという方が多くなります。また、契約者2名のうち1名が出ていって別の方と2人暮らしを始めるも、最終的には両契約者共に出ていってしまっていた。

気づけば住んでいたのは大家さんも管理会社も「名前も顔も知らない方」だったという、困ったトラブルもよく聞きます。

「友人やカップルの2人暮らしはお断りして下さい」という大家さんがいる背景にはそういった数々の問題があります。

2人入居から1人暮らしになる場合、審査を改めて行う事もあります。保証会社を使っている場合など、契約の変更が生じるため再審査が行われます。

その際に、もし審査が通らなければ退去していただく必要も出てきます。契約内容によっては、特約などに2人が1人になった場合は改めて審査を行うことが記載されている場合もあります。

2人の勤務先や収入面を考えて、大家さんより特約に「2人が1人になったら出ていく」ように付けて欲しいと、お願いされたことも過去にありました。もし2人入居を考えているのであれば、こういった契約内容の確認、把握はきちんと行っておく必要がります。

また、片方が出て行く事になった場合のことを話し合っておくのも大切かもしれません。

友人同士やカップルでの2人入居の場合、仲違いなど何らかの事情で1人が出ていった場合、家賃が支払えなくなることが多いです。

入居者が2人入居を考える際は、1人出ていった場合にどうするかを話し合っておく、取り決めを作っておくことも大事です。また、1人で家賃を払っていくことが可能なのかも念頭に入れながら引っ越しを考える。

そして、契約上問題がないのかを管理会社や大家さんにご相談しておくこともトラブルを避けるために大切なことです。

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