家族が突然アパート経営を始めると言い出したら、真っ先に「えっ?何を言っているの?」「訳が分からない」「絶対に嫌」と否定的な反対意見が思い浮かぶのではないでしょうか?普通は不安が募るばかりです。
特に女性の場合、訳の分からない不動産業者が自宅に来たりアパート経営のセミナーに参加した話を、親や旦那さんから聞かされれば拒否反応を示す事が大半です。不動産オーナーは口を揃えて、「第一関門は妻」「説得をするのが大変」「難しい」など、大きな障壁となります。
我が家も慎重派の配偶者に相談した際、妻が「何を血迷った事を言い出すの?」と核シェルターの様な鉄壁の防御姿勢と強固な拒否反応を示しました(汗)。家族(夫や父・男性サイド)が不動産投資をやりたいと言い出した際の妻の対処法を紹介致します。
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アパート経営の悲惨な側面!不動産投資の失敗事例を理解させる
不動産業界は怖い一面を持っており、失敗事例の話題は尽きません。
不動産業者の家賃保証は夢物語!サブリース家賃保証に安全なんてどこにもない
10年・30年間一括借り上げ家賃保証なんて言葉がありますが、実際は「2年ごとの減額契約」「保証期間中での減額交渉」「契約解除交渉」など、空室率が上昇すればアパートローンの返済が不能になる可能性もあります。
サブリース保証は、大家さんのための安心出来るシステムではありません。業者が利益を上げるためのシステムになります。新築アパートを建築させるための安心材料、「高額な建築費用で儲ける、管理で儲ける、修繕・リフォームで利益確定」、建てて良し・管理して良し・修繕して良しの様なものです。大家さんは、「生かさず殺さず」なのが業者目線なのです。
レオパレスの「違法建築報道や集団訴訟の嵐」
レオパレスのアパート物件の天井裏に、あるはずの界壁(防火部材)がなく違法物件としてガイアの夜明けで報道される。
全国各地のレオパレスオーナーが悲鳴を上げている、家電家具問題・サブリース解約交渉をした「終了プロジェクト」など問題だらけ。
マネーボイス参照:全国から悲鳴殺到! レオパレスオーナー「7つの悪夢」
アパート経営に関するトラブル
賃貸経営に関わる難題として「家賃滞納、ゴミ出し問題、ストーカー事件、夜逃、孤独死・自殺、建物の汚損や破損、敷金清算トラブル、住居侵入」など、事件事故やトラブルは付き物です。
管理会社へ業務委託をしていれば、表面上はトラブル解決に向けて対応しますが、結局最後に責任を取るのは大家さんになります。アパート経営は、精神的苦痛やストレスもあり、楽に出来ないという事です。
不動産関連業者・入居者との裁判沙汰
不動産業者との売買に関する裁判、銀行との裁判、レオパレス集団訴訟、かぼちゃの馬車裁判、クリーニング・リフォーム・大規模修繕工事業者とのトラブル、入居者との敷金精算などの裁判も普通にあります。
なぜ新聞やニュース、ネット等で不動産関連のトラブルが尽きないのか?
「言った事とやっている事が違う」からです。証拠がなければ水掛け論で、うやむやにされるだけ。知識も経験もない、人の良いお爺ちゃんお婆ちゃんは、絶対にやってはいけません。「赤の他人を金持ちにする、業者さんって聞いた事ありますか?」
世間一般の方が裁判に関わる事は、ほとんどないはずですが、大家さんとして賃貸経営に関われば裁判所への訴訟手続き等は珍しいものではありません。
不動産業者のトラブルや裁判、家賃保証の減額・サブリース契約違反、エビデンス・預金通帳の改ざん、融資資料の改ざんに銀行員も見て見ぬふり、「話が違う!」「約束を守らない!」「インチキ・駄目だこりゃ」など、手に負えないことから集団訴訟を起こされるのです。
アパート経営をやりたい家族へ、各種失敗事例に対しての対処の仕方を具体的に説明してもらい、不安を取り除いてもらうべきです。
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アパート経営はするな?儲かるのは不動産業者、かぼちゃの馬車社長・レオパレス役員報酬の実態
アパート経営で一番儲かるのは誰か?
不動産投資家自身でなければなりませんが、そうでない事もあります。
アパート経営をやる目的は、経済的に将来の不安をなくすために、資産を創るものだったりもします。しかし利益が出ない・儲からない不動産オーナーもいるのが現実です。アパート経営は儲からなくては「やる意味がない」、赤字垂れ流しでは本末転倒なものでしかありません。
自分が儲かるアパート計画であれば問題でありませんが、10年後20年後どういう状況になって賃貸経営が維持運営できるのか、よくシュミレーションし判断なければなりません。
そして、誰が儲かるのですが?
当たり前ですが、自分が一番に利益を上げて儲からないといけないのですが、現実は銀行と不動産業者の養分になっていたりもします。
かぼちゃの馬車を運営していたスマートデイズの元社長の役員報酬
2015年4月に32歳の若さで社長に就任した大地則幸氏に対する役員報酬が、2017年3月期は7083万3339円で、2016年3月期は6666万6672円だった(大地氏は2018年1月12日の臨時取締役会で退任)
引用元https://www.bengo4.com/internet/n_7719/
レオパレスの取締の役員報酬
2017年3月期の取締役8名に対する報酬総額は9000万円増額で3億7000万円
一人当たり約4,600万円
引用元https://irbank.net/E03943/fee
これらの役員報酬の根源は「アパート経営を知らない初心者の大家さん」が業者の養分となるのです。
スマートデイズは、社会貢献「世のため人のため」に役員報酬が得られていれば良いのですが、家賃保証の減額から支払い停止、実際は自転車操業であり最後は倒産、レオパレスに至っては家賃保証問題や違法建築報道など、営業マンが厚く語る「大家の幸せ」とは程遠いものとなっています。
また多額の報酬を貰っている反面、「全国のサブリースをシステムを信用した地主オーナー」や「かぼちゃオーナー700人以上」は破綻に瀕していたりもします。スマートデイズ「かぼちゃの馬車シェアハウス」事件とトラブル問題のまとめ
結局泣きを見ているのは、不動産業界の実状を知らない・安易に始めてしまった「人の良い方」「初心者・素人の方」です。大家さんを取り巻く「不動産業者・銀行・税理士・司法書士・弁護士・リフォーム会社」等が儲かるばかりで、一人負けの様な状況にもなりますので十分に理解してください。
そして誰が儲かるのか、それは絶対に「自分が最優先・第一に儲からなければいけない」のです。本当に儲かるのですか?今一度シュミレーションして年間手残りがいくらになって、10年後20年後どうなるのか説明してもらうべきです。
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アパート経営のシュミレーション|賃貸経営の計画と各種問題の対処方法は万全なのか
不動産投資に失敗をして、泣きを見ている大家さんは後を絶ちません。
むしろ、これから更に失敗者が増えて行くのが、「賃貸物件の供給過剰」「空室率の増加」「競争激化」「借りて有利な賃貸契約」から、見て通れるのが道理です。
賃貸経営をしていく上で直面していく問題は多種多様あり、家族に説明する義務はあります。
「妻が連帯保証人なってくれない、推し進めて自己破産時はどうなるのか?」
「仲介業者や管理会社のサポートは信頼できそうなのか?」
「新築木造アパートに長期30年ローンを組んで、返済していくことができるのか?」
「融資対策、金利は1%台など低く借りられる?金利上昇時でも耐えられるのか?」
「世の中、空室ばかりだけど入居対策はどうするの?」
「賃貸物件の管理は、委託・自主管理どっち?」
「入居者の管理はどうするの?委託・自主管理どちら?」
「火災保険・地震保険の契約プランと保証内容は大丈夫か?」
「退去した部屋のリフォームはどうするの?」
「設備の不具合・クリーニング・リフォーム・大規模修繕の対策や計画は?」
「確定申告や税金問題は大丈夫?」
「デットクロスは大丈夫?」
「儲かるの?利益は?CF・キャッシュフロー手残りはどのくらい?」
「出口戦略は?持ち続けるのか・売却するのか?他のビジネスに転用するのか?」
必要最低限な知識は欠かせません。利益だけを享受し、後は業者任せというやり方ではどうなるのか?第2第3のかぼちゃ事件が起きるばかりです。各対応の仕方を説明できるだけの知識は必要です。
【警報】不動産投資で失敗する3つのパターン!危険なアパート経営とは
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まとめ
不動産業界は投資金額が巨額なものから、自己破産なんてこともあります。「アパート経営は大反対!」という事はまっとうな意見でしょう。
不動産投資を始めたい、夫や両親・家族から
1 不動産投資は失敗だらけだけど大丈夫?対処できるのか?
2 自分たち家族が儲けられる賃貸経営なのか?
3 各種問題やトラブルは対処できるのか?
などを納得のいく形で説明してもらいましょう。
家族の幸せを望んだ不動産投資が、不幸を招く事にもなりますから身内には説明しなければなりません。
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