スマートデイズ「かぼちゃの馬車シェアハウス」事件とトラブル問題のまとめ

シェアハウス「かぼちゃの馬車」を管理しているスマートデイズが、東京地方裁判所へ民事再生法を申請していたところ棄却され、事実上倒産する見込みとなりました。かぼちゃ馬車のアパート「物件数約800棟・部屋数1万戸」はどうなるのだろうか?

 

最悪な事態となっている、かぼちゃの馬車オナーによるスマートデイズへの損害賠償請求、スマートデイズ赤間社長の旧経営陣・スルガ銀行への刑事告訴検討、破産管財人よる資金の流れ解明、問題だらけの「スマートデイズ・販売業者・建築業者・スルガ銀行」の実態が解明されていく事でしょう。

 

不動産投資である「かぼちゃの馬車のシェアハウスビジネス」の、歴史や深い闇を抱える実態がどういう物であったのか、創業時から紐とき、スマートデイズのビジネスモデル「元社長大地則之(おおち のりゆき)氏へのインタビュー」を含め、紹介致します。

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被害者700人以上!スマートデイズの歴史と創業時のシェアハウスセミナー

創業時の「スマートデイズ(旧社名スマートライフ)のセミナー動画

「ファクタオンライン」によれば、スマートライフに「訳があって表に出られない謎の登場人物」「実質的な経営者」が出てきます。

佐藤氏はバブル期に「ライオンズ石油」社長として格安ガソリンやカリフォルニア米の自主輸入を手掛け、お上に楯突く経営者と持て囃されたこともある。その後、1993年に「ビデオ安売王」というビデオショップチェーンを創業し、瞬く間にフランチャイズを全国1千店に広げたが、95年に風営法違反(禁止区域営業)容疑で佐藤氏自身が富山県警に逮捕された。その翌年、失速した安売王の運営会社の「日本ビデオ販売」を「計画倒産させた」(アダルト業界大手)と、裏街道で騒がれたツワモノだ。同社の扱うソフトの多くはAVで、通常のレンタルショップと異なり身分証提示の気まずさがないため流行った。98年には旧住専から16億円を詐取した容疑でも逮捕された。

引用元「ファクタオンライン」https://facta.co.jp/article/201603009.html

 

スマートデイズ(旧スマートライフ)の歴史(以下SD)

平成24年8月2日 スマートライフ設立

平成27年4月  代表取締役就任 大地則幸

平成29年10月 通知「サブリース賃料改定(値下げ)」※スルガ銀行のシェアハウス融資のストップ時期

平成30年1月12日 社名変更「スマートデイズへ」 代表取締役就任 菅澤聡氏(オーシャナイズ社長)

平成30年1月17日 SD説明会「サブリース賃料の支払い完全停止」

平成30年2月   スマートデイズに債権譲渡登記(質権設定)「代表者は元オーシャナイズの監査役」

平成30年2月26日 被害対策弁護団設立・平成30年3月2日説明会「オーナー約120名参加」

平成30年3月15日 被害弁護団の弁護士8人・所有者35人「スルガ銀行に全容解明と契約の白紙撤回」を求める

平成30年3月27日 かぼちゃ家主13人が集団訴訟「SD・販売会社・建築会社等、合計15社へ「2億円の損害賠償請求」

平成30年4月3日  代表取締役就任 赤間健太氏(オーシャナイズ取締役)

平成30年4月9日 SD民事再生法の適用を申請

平成30年4月12日 SD説明会「民事再生手続きの説明、オーナー約数百人参加」

平成30年4月13日 金融庁がスルガ銀行へ緊急検査「役員不正の疑い」

平成30年4月18日 民事再生手続き棄却「破産手続きに移行・負債総額は60億3523万円」

平成30年4月25日 入居者の電気供給停止 電気供給が停止した物件の入居者の皆様へ 通知

平成30年5月15日 破産手続開始決定

 

問題のシェアハウス「かぼちゃの馬車」の実態|大地社長のインタビューと部屋の状況

新事業で噂されてる疑惑について包み隠さずお答えします

ユーチューバーの方が当時のスマートライフの本社へ会社訪問し、大地氏とかぼちゃの馬車ビジネスについての解説をしています。21分と長いこともありますので、各項目は以下の通りです。

1分47秒 会社訪問

2分57秒 大地社長登場

8分58秒 大地社長の「かぼちゃの馬車」ビジネスの説明

13分42秒 シェアハウス・かぼちゃの馬車の見学

 

スマートデイズの社歴

株式会社スマートライフ
設立: 2012年8月2日
代表者: 代表取締役 : 大地   則幸
従業員数: 120名
資本金: 1億円
売上高: 300億円2016年7月期・予想
本社所在地: 〒 104-0061  東京都中央区銀座1-7-10 ヒューリック銀座ビル5階
事業内容: 不動産の売買・仲介・幹施・賃貸・管理および寄宿舎の経営
取引銀行 スルガ銀行横浜東口支店

株式会社スマートデイズ
東京本社所在地:東京都中央区銀座1-7-10 ヒューリック銀座ビル 4F(総合受付)5F(入居者様受付)
TEL:03-3535-0111 FAX:03-3535-0555
URL https://www.smt-days.co.jp/

 

かぼちゃの馬車オーナーへ、利回り8%程度で積極的に大半の融資をしていたスルガ銀行「スルガ銀行の高金利アパートローンは失敗!?やばい不動産投資の融資事情」も、関連業者から「融資書類の資産水増し・通帳改ざん・偽造行為」等の問題でトラブルが起きています。

 

スマートデイズの売上金額の中で「不透明な資金の流れ」「キックバック」も取り沙汰されていることから、約束を反故にした本来サブリースに支払われるべき家主への家賃保証が幻想であったという事です。また「相場より遥かに高い暴利を得た価値のない建物や土地代金」等の代償は、売却をしても残債処理が出来ず容易に解決ができないオーナーが被るばかりです。

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広告塔にベッキーが出演!「シェアハウスかぼちゃの馬車」テレビコマーシャル

ベッキー巨大なかぼちゃ馬車に乗ってTVCMに出演 『女性専用シェアハウス かぼちゃの馬車新CM発表会』

タレントのベッキーさんがスマートデイズの広告塔になっていました。

煌びやかなコマーシャルのイメージですが、肝心のかぼちゃの馬車の中身がトラブル・問題だらけであったとういうのは残念で仕方ありません。

 

被害総額1000億以上!かぼちゃの馬車トラブル!スマートデイズ夢のビジネスモデル

そもそも元社長の大地氏とはどういう方だったのか、人生の生い立ちが「AKINAI Policy」より、詳細に紹介されています。

「家賃0円・空室有」でも儲かる不動産投資、脱・不動産事業の発想から生まれた新ビジネスモデル
株式会社スマートライフ 代表取締役 大地 則幸氏(おおち のりゆき)

職業歴が、清水建設・レオパレス社、ハウスメーカーのMDI社へ入社。海千山千の不動産業界で、最後は社長まで上り詰めた経歴から、ビジネスノウハウを知り尽くした不動産投資のプロである事は間違いないでしょう。

 

それがなぜ自転車操業の不動産経営なのでしょうか。被害者700人以上・被害総額1000億以上とも言われる、自転車操業のスマートデイズの全容解明が今後の裁判で明らかになるはずです。

 

弁護士ドットコムニュースによると、

<2017年3月期>
売上高316億9664万円、営業利益4億3068万円、純利益4581万円

<2016年3月期>(決算期変更のため2015年8月から2016年3月の8か月間)
売上高263億4967万円、営業利益27億5268万円、純利益15億7063万円

<2015年7月期>
売上高188億6916万円、営業利益12億596万円、純利益6億4595万円

2015年4月に32歳の若さで社長に就任した大地則幸氏に対する役員報酬が、2017年3月期は7083万3339円で、2016年3月期は6666万6672円だった(大地氏は2018年1月12日の臨時取締役会で退任)

引用元https://www.bengo4.com/internet/n_7719/

高額の役員報酬を得るだけの優秀な社長であるずなのに、それがなぜ「人を幸せにする社会貢献的な事業」と言われるものが、自転車操業ビジネスとして次から次へと被害者が拡大してしまったのでしょうか。かたや億単位の借金を背負った700人以上の家主は、純粋で業者を疑う事をしなかったのでしょう。他人に依存し「利益だけを享受する美味しいビジネスはありません」。利益追求を目的とする企業相手に、自分で良し悪しを調べる事もせず盲目的になるのだけはやってはいけない事です。

 

かぼちゃの馬車オーナーが、1棟あたり1億円程の資産価値のない超割高なシェアハウスをサブリース保証付きで信用し、事業主としてスルガ銀行から安易にアパートローン融資を受けたのですから、人生を無茶苦茶にされたオーナーの失望は計り知れないはずです。

またシェアハウスも通常のアパート経営とは違うので、実状をよく理解しないと空室増加で痛い目に合うので注意が必要です。不動産投資としてシェアハウスの選択もありますが、需要がありそうな都内であったとしても絶対に投資として手は出しません。「以外に大変!?不動産投資の中でもシェアハウス絶対にやらない

 

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【警報】2次被害には要注意!かぼちゃの馬車オーナーを狙う最低最悪な人間もいる!

これからの「民事訴訟・損害賠償請求、刑事事件」で明らかになっていきます。スマートデイズ「かぼちゃの馬車」と関係の深い「スルガ銀行や関連業者の実態」がどうなるのか、一刻も早く解明される事を望みます。また2次被害にあわない様に「被害者の会・対策・団体・支援、高額セミナー・高額塾」に関連するものには十分気を付けて下さい。

 

お金目的でハイエナの様にたかってくる方もいます。道徳心の皆無・人間のする事ではありません。そこまでしてお金に目が眩むのかと思うほど嫌悪感を抱きます。本当に助けたいのであれば、ほぼ無償に近い状況で手を差し伸べるばずです。破綻や自己破産で精神的に弱くなっているところへつけこんできますので、お金の話をしてきたら絶対に近寄ってはいけません。ボランティアに近い様な形で、手助けしてくれる方なら信用に値するのではないでしょうか。

 

またかぼちゃの馬車オーナーで不幸にもお亡くなりになられた方もいるとの事、ご冥福をお祈りするばかりです。「土地や建物・お金」は所詮物でしかありませんので、不動産投資で命を投げ打ってはいけません。最終手段は、国が認めたセーフティーネット「自己破産」という道があります。こんなに良い意味で優しい国は、諸外国にはないはずです。

 

また、サブリースシステムは絶対に信用してはいけません。アパート経営とサブリース保証の実態「アパート経営は失敗する!?賃貸物件の供給過剰と空室増による社会問題と破綻者予備軍の潜在化」を良く理解すべきです。

 

まとめ

スマートデイズのせいにしたい気持ちもわかります。でも現実の不動産投資は「魑魅魍魎な世界・自己責任」でしかありません。「一個人の大家ではどうする事もできない事実」、「自業自得」との厳しい言葉もあります。投資に「リスクがない!」なんてことは絶対ないのですから、安易に「業者を信用する」「全て他人に任せる」という事だけは、財産や命を無くす事にも繋がるのでやってはいけません。

 

しかし自己責任だからと、普通のビジネスではなかった(書類偽造や改ざん)闇の中「全く返済のメドが立たない、1億2億の借金返済に直面し危機的状況に置かれている人を無関心」というのは、社会的にどうなのか一個人として思うばかりです。大多数の90%以上の方が大家ではないので、無関心かもしれませんが見過ごすことはできません。この問題を含め借地借家法など、絶対的不利な大家の声「悲鳴」をもっと上げるべきです。

 

また被害者700人以上被害総額1000億以上とも言われているスマートデイズ問題で、シェアハウスを所管する国土交通省が規制するなり、スマートデイズ問題を機に改善を期待したいです。また同じ状況のシェアハウス問題(サクト)も多数潜在化していることから、大きな社会問題となるはずです。そして記者会見をした赤間社長の「調査に協力する」「大地氏・創業者に一定の責任があった」「旧経営陣・スルガ銀行への刑事告訴検討」、入居者や家主オーナーの救済等、誠実に遂行し実態が解明される事を望むばかりです。

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