不動産会社の賃貸物件の仲介担当の40代スタッフです。この業界は非常に狭い世界で、不動産会社同士はライバル関係でも、社員同士は会社は違えど実は仲が良かったりします。
「何故でしょうか?」お互い苦労している仲なので理解し合えるんですかね?不動産業界のアナログ世界の裏側を紹介します。
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仲介営業マンは賃貸物件への空室状況から賃貸経営の情報収集まで余念がない
他社の不動産会社とは日常的に電話等でのやり取りは沢山あります。「メゾン横浜(アパート名)の101号室はまだ空いていますか?」こんなやり取りから始まります。
そして賃貸契約書の受け渡しや鍵の受け渡し、直接会って業務調整の話をする機会は沢山あります。その際に、現状の仲介成約状況やトラブル・問題点等を聞いたり話したり、そして徐々に打ち溶け合っていきます。
特に閑散期の「夏場の8月や年末シーズンの12月」は、受付カウンターで不動産会社の社員同士が仲良くおしゃべりしているのを見掛けます。井戸端会議的なお喋りは、ただ単に時間潰しでもなく賃貸経営の情報収集にもなっていたりもするのです。
仲介手数料でバトル勃発!不動産業者同士時には口論もある
賃貸物件の仲介手数料で言った言わないの話になると、この仕事に限らず口論になります。不動産業界は幅広い業態の仕事(弁護士・税理士・建築関係・役所・銀行など)に従事している方から入居者・内見者まで、常に直接対面で仕事をこなしますのでトラブルや問題は少なからずあります。
仲介業務の内容で多いのが紹介料(広告料ともいう)の話です。私の勤務する会社は気前良くどんどん紹介料を支払う会社なのですが、全部が全部紹介料を出しているわけではありません。
空室期間が長いアパートや入居苦戦の賃貸物件を中心に紹介料を出すようにしているので、同じアパートでも101号室は紹介料が出るけれども、隣室の102号室は出ないといったこともあります。そこを勘違いされてしまうと、「あの時そちらの担当の方が102号室も紹介料が出ると言いましたよ!」といった事態になります。
出せないものは出せないので勘弁してもらうのですが、やはり後味が悪いです。
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不動産会社の仕事は飲み会や懇親会も時には必要
営業マン同士が口論しても仕事上の付き合いは必要です。そしていつの間にか仲直り?時間が解決してくれます。以前にも増して仲が良くなったりなんてこともあります。
そして仲良くなると次にすることは飲み会です!仲のいい二人だけでなく、「あの人も呼ぼう!この人も!」となっていつの間にやら、いろんな不動産会社のいろんな人が集まる飲み会になってしまったりします。
そしてそこでまた不動産業者同士の友達の輪が広がったりするんです。今まで付き合いの無かった不動産会社が、飲み会をきっかけに賃貸募集や入居を付けてくれるようになったりします。仕事の成果やスムーズな仲介業務に直結することもあるので飲み会は遊び一辺倒なものではないのです。
まとめ
不動産会社はアナログ世界で、営業マン同士が横に広く繋がっています。入居者の取り合い的なライバル関係ではあるのですが、同じ業務内容で持ちつ持たれつの関係にあります。また良好な関係を保つために管理会社が「食事会」なる催しをしたりすることもあるのです。
賃貸物件に入居がついてなんぼの世界ですから、優先的に入居付けをしてくれるように必死なんです。ライバル会社の社員と仲がいいというのは、なかなか珍しいと思いませんか?この業界、そういった意味でも楽しいところですよ。
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